洋式便器で小便をすることにポリシーはいらない

小便は座ってしよう。

同居していると分からなかった親のありがたみというのは、いざ一人暮らしを始めてようやく気づく。食事は外食・コンビニで済ますことができ、料理も嫌いではなかった。掃除機、全自動洗濯機もある。親元を離れる寂しさは一晩寝ると解消した。

どうにかなっていた一人暮らしで最初に親のありがたみを感じたはトイレ掃除だった。思い出せば家族が汚したトイレを週末せっせと掃除する父親は尊い存在だったなと遠い目。

掃除が苦手ならば汚さなければいい。便器はブラシがあるから直接触ることはない。便座や壁・床はそうはいかない。雑巾を使って拭き掃除が必要。この汚れた雑巾を取り扱うのが極端に嫌だった。クイックルワイパーなる使い捨てで便利なものはあった。それでも嫌だった。お金もかかるし。だから汚さないように用を足すこと、水が跳ねるからという理由で手洗いは洗面所という実家ではしてこなかったルールをこさえた。

それが功を奏したのか約1年は便器の掃除だけで済んでいたが、次第に足元の壁紙に黒い点が目立つようになってきた。黒カビだ。どうしてこんなところにと理解ができないが、汚れたトイレは我慢ならんと掃除をスタート。

カビ取りスプレーを吹きかけたティッシュを壁に貼り付ける。綺麗に取れます。壁に残ったカビ取りスプレー液は壁紙を傷めるので軽く水で濡らしたティッシュで拭き取る。

掃除をしながらカビ繁殖の原因となる水分は何処から来たのかを考えた。手洗いはトイレ内でしていない。用を足すのに狙いを外したことはない。分からない。

「洋式トイレで立ちお小水をすると、見えないくらい微細な飛沫が発生します。」

なんて学校でも親にも教わったことはなかったが、座って用を足すことにした。このルールを守ってから長い年月が経ちましたが、壁紙に黒カビができることは一度もありません。

この話をすると時々男は立ってするものだとポリシーを語る殿方もおりますが、そんなポリシーは何の役にも立たないのに…と心の中で思うだけに留めます。強いて言えばサバンナやジャングルで外敵を気にしなければならない状況ならメリットはあるでしょう。

少し行動を変化させるだけで不要な労力は削減できるし、見えない微細な小便の飛沫を自分自身浴びていると思うと気持ち悪いじゃないですか?

掃除する人への優しさ。小便は座ってしよう。おしまい

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