7回落ちた社労士試験。独学で気づいた過去問の本当の使い方。

前回、選択式は運の要素があると正直にお伝えしました。

では択一式はどうか。こちらはやった分だけ結果に出ます。 7回受験してはっきりそう感じました。

ただし、ただ勉強するだけではありません。私が独学で気づいたのは、過去問の「正しい使い方」 があるということです。

最初は半信半疑でした。「一度出た問題と同じものは出ない。だから過去問を繰り返しても意味がないのでは?」そう思っていた時期があります。

でも、繰り返していくうちに気づきました。過去問で身につくのは、知識だけではないということに。


過去問を繰り返すとまず知識が定着する

もちろん、過去問を繰り返すことで知識そのものも定着していきます。同じ分野の問題を何度も解くことで、最初はあやふやだった内容が少しずつ頭に残っていく。これが択一式の得点を底上げする土台になります。

なぜ知識の定着がそれほど重要なのか。それには社労士試験特有の理由があります。

まず勉強範囲がとにかく広い。労働基準法、健康保険法、厚生年金保険法、雇用保険法など、多岐にわたる法律を一度に覚えなければなりません。

そしてやっかいなのが、複数の法律にまたがって似たような言葉が登場し、それぞれ微妙に意味や扱いが違うということです。

たとえばこんな言葉があります。

「標準報酬月額」 健康保険法と厚生年金保険法の両方に登場しますが、等級の数や上限額が異なります。同じ言葉なのに、法律によって細かい定義が違うのです。

出産・育児まわりの給付名 「出産育児一時金」は健康保険法、「出産手当金」も健康保険法、「育児休業給付金」は雇用保険法と、似た名前なのに根拠となる法律がバラバラです。どれがどの法律の給付なのか、曖昧なまま覚えていると本番で混乱します。

「療養補償給付」と「療養給付」 労災保険法の中だけでも、業務災害なら「療養補償給付」、通勤災害なら「療養給付」と、「補償」の一言があるかどうかで名前が変わります。給付の内容はほぼ同じなのに、試験では正確に問われます。

過去問を繰り返すことで、こうした法律をまたいだ言葉の違いが少しずつ頭に入っていきます。一度や二度解いただけでは気づけない違いが、繰り返すうちに自然と意識できるようになる。それが知識の定着です。

そして実はこの「法律をまたいだ紛らわしい言葉」を意識して覚えることが、択一式だけでなく選択式の対策にもつながっていたと今では思っています。

選択式は似たような言葉の中からどれが正しいかを選ぶ問題です。知識が曖昧なままだと2択まで絞れても最後の決め手がない。でも法律ごとの言葉の違いをしっかり意識して覚えていると、その差がヒントになることがあります。

完全に防ぎきれないのが選択式の現実ですが、こうした積み上げが少しでも正答率を上げることにつながると感じています。


過去問を繰り返すと「感覚」も身につく

知識が定着してくると、次の段階が訪れます。

答えがすぐにわからなくても、「この表現、なんか引っかけっぽいな」と感じるようになるのです。そしてさらに繰り返すうちに、「この言い回しが出てきたら〇〇を疑う」という感覚が自然と身についてきます。

これは知識として覚えたものではありません。何度も問題文を読んだことで、体に染み込んだ感覚です。知識が土台、感覚がその上の武器、そんなイメージです。

独学だからこそ、誰にも教わらずこの感覚をつかむまでに時間がかかりました。もし最初からこれを知っていれば、もっと早く合格できていたかもしれません。


まとめ:過去問は繰り返すことに意味がある

択一式の勉強で一番大切なのは、過去問を繰り返すことです。答えを丸暗記しようとするのではなく、繰り返すことで知識が自然と定着し、問題文の言い回しへの感覚が身についていく、それが過去問の本当の使い方です。

だからこそ、これでもかというほど回数をこなすことに意味があります。

独学で挑戦している方にこそ、早めに知っておいてほしいことです。

次回は、実際にどのように過去問を使って勉強を進めていたか、具体的なやり方をお伝えします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました