「7回落ちた社労士試験。テキストとの正しい向き合い方。」

前回、勉強を続けるうえで意識していたことをお伝えしました。

今回はテキストの使い方について話します。最初に正直に言うと、私はテキストの使い方を間違えていた時期があります。


「テキストを読み込んでから過去問」は効率が悪い

最初にやっていたのは、テキストを1冊しっかり読み込んでから過去問に取り組むというやり方でした。

でもいざ過去問を解き始めると、最初に読んだところはかなりきれいに忘れています。時間をかけて読んだのに、その見返りが少ない。そう感じました。

これは当然のことで、人間は使わない知識はすぐ忘れます。読んだだけでは定着しません。


おすすめは「過去問を解きながらテキストで確認する」スタイル

よく言われることですが、過去問を解いて、答え合わせのときにテキストを読むというスタイルの方が効率がいいと思います。

間違えた問題、あやふやだった問題をテキストで確認する。必要な場面で読むから、頭に入りやすい。テキストが「辞書」のような役割になるイメージです。

そもそも過去問というのは、試験で問われるべき重要なポイントが凝縮されたものです。そこで問われた論点を意識しながらテキストに戻ることで、「ここが問われるんだ」という目線でテキストを読むことができます。ただ漠然と読むのとは、頭への入り方がまるで違います。問題意識を持ってテキストを読む、これが記憶の定着につながるのだと思っています。


初学者はテキストを「地図」として使う

ただ、全くの初学者の場合、何も知らない状態でいきなり過去問に取り組むのはきついと思います。何を勉強しているのかイメージすらわかない状態で問題を解くのは、地図なしで知らない街を歩くようなものです。

最初のテキストの読み方は、注や細かいところまで理解しようとせず、全体像をざっくりつかむだけで十分です。「社労士試験ではこういうことを勉強するんだな」というイメージが持てれば、それで役目を果たしています。


テキストは「何度も読む」ものではない

テキストを何周も読み込む必要はないと今は思っています。

私の使い方は、間違えた問題や、久しぶりに解いて忘れていると気づいた箇所を部分的に読み返すというものでした。結果として何度も開いてはいますが、最初から最後まで通して読んだ回数は多くありません。

必要なときに必要な部分だけ読む。それで十分です。

過去問を解いていて、「この内容はテキストのあのあたりに書いてあったな、こんな図表があったな」と頭に浮かぶようになれば、それは過去問とテキストがうまくリンクできている証拠です。

逆に言えば、そのイメージが浮かばないうちは、まだテキストへの戻り方が足りないということ。正解・不正解だけを気にするのではなく、テキストのどこに書いてあるかをイメージできるかを意識しながら解くと、勉強の質が上がります。


厚生労働白書も目を通しておく価値がある

テキスト以外に、厚生労働白書にも目を通していました。私は自腹で購入していましたが、値段が高いので全員に勧めるわけにはいきません。書店での立ち読みでも十分ですし、図書館に置いてあれば借りることもできます。まず近くの図書館で探してみるのがいいと思います。

白書には調査結果の数値やグラフが大量に載っていますが、それを全部理解しようとする必要はありません。近年のトレンドや大きなトピックをつかむだけで十分です。

細かい数値が問題に出ても、他の受験生も同じようにわかりません。気にしないことが大事です。

ここで大切な考え方があります。他の受験生が絶対に正解できる問題は、自分も正解する。 それだけを意識する。難問に引っ張られず、取れるべき問題を確実に取ることが合格への近道です。


テキストをワードに全部書き起こした話

選択式がなかなか伸びなかった時期、自分なりに分析しました。「テキストの読み込みが足りないのではないか」と。

そこでやったのが、テキストの内容をすべてWordに書き起こすという作業です。

結論から言うと、記憶の定着という意味では効果はありませんでした。そのやり方で選択式の点が上がったとは言えません。

ただ、思わぬ収穫がありました。

当時の職場は食品工場の現場で、グループで使えるパソコンは古い1台だけ。プライベートでもチャットなどほとんどしない生活でした。そんな環境でテキストを延々とタイピングし続けたことで、ブラインドタッチが身についたのです。

今の職場ではパソコンを使うのが当たり前です。あの時身につけていなかったら、今頃かなり苦労していたと思います。

遠回りした勉強法でしたが、思わぬところで役に立ちました。まさに怪我の功名です。


まとめ

テキストは読み込むものではなく、使うものです。

最初に全体像をつかむために軽く読む。あとは過去問を解きながら、必要な部分だけ参照する。厚生労働白書で時代のトレンドを押さえる。そして難問より、取れる問題を確実に取ることを意識する。

次回は、試験当日に向けた準備についてお伝えします。

「私が使っていたテキストはこちらです。」

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