前回、試験当日に意識していたことをお伝えしました。
今回は、試験が終わってから合格を知るまでの話です。長い受験生活の中でも、この「結果を待つ期間」の過ごし方は、意外と語られることが少ない気がします。
■試験後の答え合わせ:救済措置次第という結果
試験が終わった後、午前の選択式の答え合わせをしました。
択一式の自己採点には、そこまで強い不安はありませんでした。私の鬼門はいつも選択式です。だから帰宅後にまず確認したのも、選択式のほうでした。複数の予備校が出している解答速報を見比べながら、一問ずつ照らし合わせていく。この時間は、毎年いちばん心臓に悪い時間でした。
その年の結果は、救済措置次第という状況でした。
選択式には、科目ごとに「ここを下回ると不合格」という基準点があります。難しい科目があった年は、その基準点が引き下げられる「救済措置」が取られることがあります。私が何年も期待しては裏切られてきたのが、この救済でした。
ただ、その年は難しい箇所で1点足りないという内容だったので、「救済が入る可能性は高い」と感じていました。毎年繰り返してきた「また足りなかった」という感覚とは、明らかに違いました。確信ではないけれど、手応えはある。そんな状態で発表を待つことになりました。
■発表まで:勉強はいったん止める
試験が終わると、毎年やっていることがあります。勉強をストップすることです。
何ヶ月も勉強を続けてきた後です。発表まで勉強を続けようとしても、気持ちが最後まで持たない。それは過去の経験でよくわかっていました。だから発表までの期間は、短いバカンス気分で過ごすと決めていました。
具体的に何か特別なことをしたわけではありません。ただ、夜に過去問を開く習慣をいったん手放して、後回しにしていた用事を片づけたり、見たかったものを見たり。受験勉強で張り詰めていた気持ちを、意識的にゆるめる時間にしていました。
早すぎる再開は逆効果です。結果が出るまではいったん頭を休める。これが自分なりのやり方でした。
■合格発表は、どこで確認するのか
ここで、合格発表そのものについても触れておきます。受験を考えている方の中には、「結果ってどうやって知るんだろう」と疑問に思う方もいると思うからです。
社労士試験の合格発表では、合格者の受験番号が社会保険労務士試験のオフィシャルサイトと厚生労働省のホームページに掲載されます。官報にも受験番号は載りますが、氏名までは掲載されません。オフィシャルサイトでは、合格率や、その年に基準点が引き下げられた(=救済が入った)科目なども確認できます。私のように「救済待ち」の年は、ここで自分の救済科目の基準点がどうなったかを確認することになります。
そして合格者には後日、合格証書や通知書が郵送で届きます。私が合格を知ったのは、まさにこの郵送物がきっかけでした。
※発表の日程や方法は年によって変わることがあります。受験される方は、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトなどの公式情報でご確認ください。
■玄関で、包みを見た瞬間に確信した
合格発表日から数日後、郵便物が届きました。
不合格の年はいつも圧着はがきでした。でもその年届いたのは、見慣れない包みだったような気がします。
手に取った瞬間、ピンときました。これは事務指定講習の案内だ、と。
事務指定講習とは、実務経験が2年未満の合格者が社労士登録をするために受講が必要な講習です。合格者にしか送られてこないものです。
はがきではなく包みが届いた。それだけで、玄関に立ったまま「合格したんだ」と思っていた気がします。包みが、合格を教えてくれた。そんな記憶です。
■声には出さないが、心の中は歓喜だった
大きな声で叫んだわけでも、涙が出たわけでもありません。声には出さなかったけれど、心の中は歓喜でした。
そのとき正直に感じたのは、「やっと終わった」ということでした。喜びと解放感が一度に押し寄せてくる感じでした。7年間、毎年この時期を繰り返してきた。それがようやく終わった。その実感が、静かにじわじわと広がっていきました。
■「やっと終わった」という気持ちで十分だった
合格した瞬間に涙が出たとか、飛び上がって喜んだとか、そういう話をよく聞きます。
私の場合は、声には出さずとも心の中で歓喜しながら、「やっと終わった」という思いがじわじわと広がっていく。そんな合格の瞬間でした。
長く受験を続けている方ほど、合格したときの感覚はそういうものかもしれません。きれいな感動でなくても、それが7年間の正直な重さだったのだと思っています。
■まとめ
試験後は無理に勉強を続けなくていいと思っています。何ヶ月も積み上げてきた力は、発表までの数週間で消えたりしません。気持ちを休めることも、長い受験生活の大切な過ごし方です。
合格発表は、オフィシャルサイトや厚生労働省のホームページで受験番号を確認でき、合格者には後日、書類が郵送されてきます。私の場合は、その郵送物がいつもと違う「包み」だったことで、玄関に立ったまま静かに合格を確信しました。7年間受け続けた末の合格とは、そういうものでした。
次回は、合格後の話をお伝えします。
※本記事は筆者個人の体験談です。試験制度や法律は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
📚 次の記事:第8回 合格後、私の生活はどう変わったか ➡️
🗒️ シリーズ一覧に戻る


コメント