前回、テキストの使い方についてお伝えしました。
今回は試験当日の話です。7回挑んだからこそ気づいた、本番での動き方をお伝えします。
選択式:長文の穴埋めに時間を確保する
選択式は、知っている内容であればすぐに答えられます。
ただ、長文を読んでから空欄を埋めるタイプの問題は少し時間がかかります。選択式は80分で40問、1科目(5空欄)あたり約10分しかありません。知っている問題でテンポよく進め、長文問題に使う時間を意識的に確保することが大切です。
時間を節約するうえで意識していたのが、選択肢を最後まで読み切らないという判断です。上から選択肢を読んでいき、「これだ」と確信が持てた時点で次の問題に進む。全部の選択肢を律儀に読む必要はありません。見返す時間が作れたら、改めて他の選択肢も確認して最初の判断が正しかったかを確かめる。これで大きく時間を節約できます。
択一式:スピードが命
択一式で大事なのはスピードです。
これまで過去問を何周も繰り返してきたのは、まさにこのためです。問題を素早く読んで、ほぼ考えることなく間違いのポイントを絞り込める状態まで自分を仕上げる。そこまでできれば、時間を余らせて見直す余裕も生まれます。
択一式は210分で70問、1問あたり3分しかありません。5つの選択肢で考えると、1つの選択肢にかけられるのはわずか36秒です。頭の回路を鍛え抜くしかありません。過去問の周回トレーニングは、そのための練習です。
前日までの過ごし方:スポーツ選手のように
試験前の週も、引き続き過去問を周回していました。この時期にはできれば1日の勉強時間で全問を消化できるくらいまで自分を仕上げておきたいところです。
ひたすら頭の回路を鍛える感覚で、スポーツ選手の調整期間に近いと思っていました。
ただし、前日は深追いしないことが大事です。本番で頭が回らなければ意味がありません。前日は早めに切り上げて早く寝る。スッキリした頭で試験に向かうことを優先しました。
昼休憩に午前の答えを確かめてはいけない
私の鬼門は午前の選択式です。その選択式を解き終えた後、昼休憩に入ります。
ここで絶対にやってはいけないと思っているのが、午前の答えを確かめることです。
もし間違いに気づいても、もう取り返しはつきません。それどころか、午後の択一式に向けて整えるべき気持ちが乱れてしまいます。午前のことは終わったこととして割り切り、午後に集中する。これが正しい昼休憩の過ごし方だと思っています。
受験会場は事前に下見しておく
7回挑んで気づいたことのひとつが、会場の下見です。
公共交通機関を使う場合、当日何があるかわかりません。電車の遅延、乗り換えの迷い。本番前に余計な焦りを抱えないためにも、事前に会場までのルートを確認しておくことをおすすめします。当日は少し早めに出発するのが無難です。
また、受験会場ではスクール関係者が予想問題などを配っています。私は受け取らないことにしていました。それで助かったという記憶がないからです。直前に見慣れない資料を読んで頭を混乱させるより、落ち着いた状態で試験に臨む方がいいと思っています。
朝の食事と体調管理も、当日の準備のうち
社労士試験は、午前の選択式と午後の択一式を合わせると拘束時間がかなりの長丁場になります。だからこそ、当日の体調をどう保つかも、意外と大事な準備のひとつだと感じていました。
私が当日の午前中にとっていたのは、水分だけ、もしくは軽くつまむ程度の軽食でした。理由は単純で、私はもともと普段から朝食を食べない習慣だったからです。
ひとつには、あくまで私の感覚ですが、空腹のほうがかえって集中力が増すと考えていることがあります。お腹が満たされているときより、少し空腹感がある状態のほうが、生き物として危機を感じて五感が冴えるような気がするのです。これは科学的な裏づけがある話ではなく、私個人の持論にすぎません。
もうひとつ、こちらのほうが大事かもしれませんが、普段と同じ行動をしておきたかったという理由があります。本番だからといって、いつも食べない朝食を無理に詰め込むと、それ自体が体の調子を狂わせたり、「いつもと違うことをしている」という変な緊張につながったりしかねません。試験当日こそ普段どおりのリズムを崩さないほうが、私の場合は落ち着いて臨めました。
ですから、これは「朝はしっかり食べたほうが頭が回る」という方にはまったく当てはまらない話です。大事なのは、自分が普段どう過ごしているかを基準にして、当日もそのリズムを大きく崩さないこと。食事のとり方は人それぞれなので、ご自身に合うやり方を見つけてみてください。
加えて気をつけていたのが、会場の空調です。夏の試験なので冷房が効いていることが多く、長時間座っていると体が冷えてきます。私は羽織れるものを一枚持っていくようにしていました。寒さで集中が途切れるのは、もったいないと思っていたからです。
まとめ
試験当日は、これまでの勉強の成果を出し切る場所です。
選択式は長文問題に時間を確保する。択一式はスピードで解き切る。前日は早く寝てスッキリした頭で臨む。昼休憩に午前の答えを確かめない。会場は事前に下見して早めに到着する。
やることはシンプルです。あとは本番でいつも通りやるだけです。
次回は、合格発表までの過ごし方についてお伝えします。
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