「7回挑んだ社労士試験。過去問10周で気づいた、繰り返し方の工夫。」

社労士試験

前回、過去問を繰り返すことで知識が定着し、問題文の言い回しへの感覚が身につくとお伝えしました。

では実際にどのように過去問を使っていたのか。今回はその具体的なやり方を、私の体験に沿ってお伝えします。

教材選びは「読みやすさ」で決めた

まず教材選びから始まります。書店でいくつかの教材を比較しましたが、各社の内容にそこまで大きな差はないと感じました。だからこそ、私が選ぶポイントにしたのは「読みやすさ」でした。

法律書や学術書のように文字が羅列されているものではなく、親しみやすく手に取りやすいもの。最終的にユーキャンの教材を選びましたが、読みやすさという点では私には使いやすかったと思っています。

独学だと、つい教材をあれこれ買い足したくなります。でも私の場合は、信頼できる1冊を決めたら浮気しないほうが、結局は身についた気がします。何冊も中途半端に手を出すより、同じ教材を繰り返したほうが「どこに何が書いてあるか」まで頭に入るからです。

選択式対策として、東京リーガルから出ている「出る社労士」シリーズの一問一答カードも試してみました。ただ正直なところ、私にはあまり効果を感じられなかったので、1回の受験で使ったあとは使いませんでした。合わない教材は早めに見切ることも大事だと、今では思っています。

過去問題集そのものも、同じ基準で選びました。私が重視したのは、解説のわかりやすさです。間違えたときにその場で理解できる解説がついていれば、答え合わせがそのまま勉強になります。逆に解説が薄いと、いちいちテキストを引き直すことになって、手が止まりがちでした。

量は段階的に増やしていく

過去問の取り組み方は、最初から無理をしませんでした。

最初は1日30問からスタート。知識がついてきてスピードが上がってくると、1教科丸ごとを1日でこなすようになり、やがて3教科、追い込み時期には1冊丸ごとを1日でやりきるところまで持っていきました。

最終的に10周以上は繰り返したと思います。

最初から「1日100問やるぞ」と気負っていたら、たぶん早い段階で息切れしていたはずです。社労士の勉強は長丁場です。私の場合は、こなせる量から始めて、力がついた分だけ自然に量を増やしていく、というやり方が結果的に続けやすかったと感じています。

間違えた問題は「印をつけて積み上げる」

解いていく中で間違えた問題には印をつけておきます。そしてその印をつけた問題だけをやる日を、意識的に作りました。

全問を頭から繰り返すだけでなく、自分の弱点に集中できる日を作ることで、効率よく知識を補強できます。

地味な話ですが、繰り返すうちに印のついた問題が少しずつ減っていくのは、ちょっとした手応えにもなりました。点数がなかなか伸びない時期でも、「ここはもう間違えなくなった」という積み上げが見えると、続けるモチベーションになったように思います。

繰り返し方にも工夫が必要だった

ただ単純に繰り返すだけでは落とし穴があります。

何度も解いていると、問題文の最初の一文を読んだだけで答えがわかってしまうようになるのです。これは一見すると順調そうですが、実は知識が身についているのではなく、「この問題はこの答え」と位置で覚えてしまっているだけ、ということがよくありました。

そこで工夫したのが、解く順番を変えることです。

  • 2周目は後ろの問題から解く
  • 選択肢も最初から読むのではなく、真ん中・最後・奇数など順番を変えて読む

こうすることで、各選択肢がどんな論点について言っているのか、その意味をしっかり理解しながら解くことができます。答えの位置を覚えるのではなく、理解して解くことが目的です。

そしてこの「選択肢ごとに何の論点を問うているのかを言えるようにする」という意識は、択一式のスピードにも、選択式で紛らわしい言葉を見抜くことにも、地味につながっていたと今では思っています。

ひとつ正直に補足しておくと、この量と工夫で着実に伸びたのは、あくまで択一式でした。選択式は前回お伝えしたとおり、過去問を回すだけでは最後まで安定しきりませんでした。それでも、択一式という土台を固めておくことが、合格点に手が届く位置に居続けるための条件だったと、私は感じています。だからこそ、伸びやすい択一式を過去問で確実に固めることに、私はいちばん時間を使いました。

まとめ:過去問は「量×工夫」で本当の力になる

過去問は繰り返すことに意味があります。ただし、ただ回数をこなすだけでは不十分でした。

段階的に量を増やし、間違えた問題を重点的に潰し、解く順番を変えながら理解を深める。この量と工夫の掛け合わせが、私の場合は択一式の得点を少しずつ伸ばしてくれたと感じています。

次回は、7回も挑みながら、どうやって勉強を続けられたのか。その話をお伝えします。

※本記事は筆者個人の体験談です。試験制度や法律は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。

「私が使っていたテキスト過去問です。」

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